カップにも跳ね馬が…(^^)
さすがにファクトリーツアーは完全撮影不可で、携帯のレンズにシールされてからスタートします。
しかし工場は驚くべき完璧さで稼働していました。
時間管理されたオートメーションと職人さんの技が高度に融合した風景は感動ものです。
何より全てのスタッフが余裕のある表情で作業を行っていたのが印象的でした。
加工部門ではエンジンブロックやシリンダーヘッドなど切削加工は完全オートメーション化され、巨大なマシニングセンターやNCマシンがたくさん並んでいました。
スタッフは数値管理など品質管理にもっぱら当たっていました。
一方エンジン組み立て部門では1チームが一基のエンジンを組み立てており、V12エンジンのベンチは10基ほどしかありません。
これはマセラティ用のV8エンジンが40基近くのベンチとオートメーションによる部品供給ラインをもつのとは対照的です。
ボディーへの各アッセンブル工程は素晴らしい生産管理とライン管理システムに支えられており、90分毎に車とスタッフごと移動していく仕組みでした。
全て手作業で組み付けられるのかと思いきや、ウインドシールド取付けだけは完全に自動化されていました。
ラインは車種が混在しており、既に最新型の812 superfastもラインオフしていました。
ツアー後はミュージアムも見ることができ、あっという間の3時間でした。
こちらは亡きEnzo Ferrariのデスク…背後のモニターにはセナの事故直前の映像が…(T_T)
数々の名車も展示されていました。
ツアーにはFXX部門のファクトリー見学も含まれており、その他コレクターに販売された過去のF1マシンの保管棟とともに今は使われなくなったフィオラノサーキットに隣接していました。
素晴らしい体験でしたが、翌日は帰国日のため、ミラノに戻らなければならずホテルに入ったのは真夜中でした。
帰国日の午前中も仕事をこなし、昼過ぎには空港へ向かいました。