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Ref.3448 White Gold

今日は少し珍しい時計をご紹介します。

1973年に製造された、automatic perpetual calendar moon phasesのRef.3448です。

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この時計の最も珍しい点は、ケースがホワイトゴールド製であるということです。

3448は1962年から製造され、1980年代初頭までにおおよそ600個弱が製造されたといわれていますが、その殆どはイエローゴールドケースのもので、推測になりますがホワイトゴールド製のものは20個に満たない程度で、多くても30本を超えることはないと考えています。

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大型のケースに、スラントした存在感のあるベゼルが見事です。対照的に小振りなラグは、ダイアルのデザインを一層引き立てているように見えます。

ホワイトゴールド製のインデックスとシャープなドルフィンハンドも美しく、希有なモデルだといえるでしょう。

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ムーンフェイズの深いブルーが存在感を放つダイアルは特別な顧客に向けて製造されたであろうことを思わせます。

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  by pp5396 | 2011-01-31 21:59 | VINTAGE PATEK PHILIP | Trackback | Comments(4)

OFFICER BUCKLE.

VINTAGEではありませんが、人気のあるバックルのタイプに、いわゆる"オフィサーバックル"というものがあります。

Ref.5015や150周年記念で製造されたRef.3960などに付属しているタイプで生産個数はそれほどではないものの、ビス式となっている造形が華やかでアメリカなどで人気があるバックルです。

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こちらはプラチナ製のオフィサーバックルで、コモンホールマークやナショナルホールマークが入れられています。

恐らく1980年代後半から製造されていると思われますが、非常に微細なビスを使用しインナーパイプ構造のピン、一見フラットながら繊細な形状を持つ本体と相まって重厚なモデルにマッチするバックルとなっています。

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こちらも同じオフィサーバックルですが、ローズゴールド製になるとずいぶんと柔らかい印象になります。

構造が複雑なため、高価になりがちなオフィサーバックルですが好みによりVINTAGE PATEK PHILIPPEに合わせることがあっていいのではないかと思います。

  by pp5396 | 2011-01-30 03:33 | VINTAGE PATEK PHILIP | Trackback | Comments(6)

AMERICAN BUCKLE.

VINTAGE PATEK PHILIPPEの重要な付属品として、いわゆる"尾錠"があるが、このパーツにも様々な形状があることで知られている。

こちらは1950年代にアンリ・スターンが導入したといわれる、オリジナルの(初期の)アメリカンバックル。
やはり流通過程では13mmや13.5mmと表記されることが多い。
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つく棒に"18K"の刻印はなく、本体側のみに入れられている点はユニーク。

推測だが、これらはアメリカ向けに製造されたバックルで、いわゆる仕向け地による仕様だったのではないだろうか?

それゆえ"American Buckle"という名称がついたのだと思うが本当のところはどうだったのだろうか・・

1980年代後半から1990年代になると、一般的なストラップサイズである14mmに対応した現行型のアメリカンBuckleが登場することになる。

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本体の刻印が増え、PPCoの他、750やホールマークも入れられている。
シェイプはややがっしりとして、サイズが大型にリニューアルされている。
つく棒デザインもセンターにエッジが入り、立体的な造形へと変化している。

並べた画像で比較するとわかりやすい。

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左はローズゴールド製、中はプラチナ製の共に現行型、右がイエローゴールド製の初期型バックル。
初期型はやや細身で、本体に"PATEK PHILIPPE"と"18K"の刻印がありホールマークは入れられていない。つく棒には"18K"とだけ入っている。

時計が大型化するに伴って、デザインがリニューアルされた可能性もあるが初期型はどこかエレガントな雰囲気を纏っている。

VINTAGE WATCHにどちらが好ましいかは時計のデザインにもよるが、最終的にはオーナーの好みで選択すればいいのではないだろうか。

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現行型には画像右端のようなレディース用も存在している。

  by pp5396 | 2011-01-27 22:56 | VINTAGE PATEK PHILIP | Trackback | Comments(2)

Engine 3 !

Ref.2526を代表するPATEK PHILIPPEのAutomatic Modelに搭載される、cal.12-600AT。

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1953年、PATEK PHILIPPE最初の自動巻ムーブメントとして開発された。

ムーブメントナンバーは760,000から767,099までの7,100個が製造されたといわれている。

最初期の300ピースはチラネジ式のテンプを搭載し、その後ジャイロマックステンプへと変更された。

また美しくGuilloch加工されたヘビーローターを持ち、モデル途中ではローター軸強化なども行われている。

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両方向回転ローターは、僅かな動きにも反応し巻き上げが行われる。

爪送り式の巻き上げ機構は偏心カムを用いた合理的な設計となっている。

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Ref.2526のほか、Ref.2551や2552にも搭載され、高い評価を受けた。

ジャイロマックステンプを搭載しながら、緩急針が残されていることで未完成と評する向きもあるが、PATEK PHILIPPE最初の自動巻ムーブメントであるというマイルストーンとしての価値はいささかもスポイルされることはないだろう。

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  by pp5396 | 2011-01-24 01:20 | VINTAGE PATEK PHILIP | Trackback | Comments(4)

Ref.2526 RG

PATEK PHILIPPE Ref.2526のディティールを、ブレスレットの有無で比較する。

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Gay Frères社による、見事なローズゴールド製ブレスレットを装着している。
フラッシュフィットの造形の見事さもあって、まるで時計とブレスレットが一体になったようなデザインが感じられる。フラッシュフィットはメッシュのブレス構造と同じように見えるが、無垢構造となっており、ラグにしっかりと固定されるようになっている。

時計が浮いたようにみえるのはそのためで、朱色のオリジナルBoxもブレスレットの接合部分にむりが掛からない構造としている。

ダイアルのインデックスは差し込み式で固定されており、"エクボ"といわれる微妙な陰影が見て取れる。

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上記と同じ時計ながら、RG製のブレスレットを取り外し、ネイビーのレザーストラップとすることで、まったく別の時計のように見える。

シンプルな中にも品位のあるダイアルが、確かな存在感を発している。

薄いピンクがかった針とインデックスが、ローズゴールド製の時計であることを思い起こさせてくれる。

  by pp5396 | 2011-01-22 06:38 | VINTAGE PATEK PHILIP | Trackback | Comments(8)

Color of VINTAGE PATEK PHILIPPE

PATEK PHILIPPEが時計の素材とした用いた、プラチナ、ゴールドなど貴金属の色には些細な、しかし大きな表情の違いがある。

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Ref.2526のプラチナケースとローズゴールドケース、素材の違いだけでまるで違う時計に見えるが、このことは様々なヴァリエーションが造り出される理由ともなった。

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イエローゴールドとローズゴールドの違いも、比べてみることで鮮明に理解することが出来る。

同じく"金"の含有率が75%となる18K素材でありながらこれ程までに印象が異なる、冶金(やきん)学的な英知によって得られる成果といえるだろう。

今後は、プラチナやゴールドのほかステンレス・スティールなどの素材としての特性についても知識を深めていきたい。

  by pp5396 | 2011-01-21 19:47 | VINTAGE PATEK PHILIP | Trackback | Comments(0)

"Luxurydays." OPEN !

かねてより開設を告知して参りました、VINTAGE PATEK PHILIPPEをご紹介するサイト「Luxurydays.」をオープンさせて頂きました。

URLはこちら VINTAGE PATEK PHILIPPE STORE 「Luxurydays.」
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今後はコレクターの皆様に少しでも楽しんで頂けるサイトを目指すと共に、私自身も一層精進し、努力して参ります。

まだまだ情報量が少なく、お見せできるお時計も僅かですが、徐々に内容を充実させて行ければと考えております。

VINTAGE PATEK PHILIPPE STORE 「Luxurydays.」オープンに伴い、当ブログの名称は「Luxurydays. Satellite」と名称を変更致します。

当初はこちらのブログから情報発信を行いますが、本サイトに公式ブログが準備でき次第平行して、記事をアップさせて頂きます。

公式ブログは、文字通り販売サイトとしての情報を発信することで、コレクターの皆様にVINTAGE PATEK PHILIPPEを楽しいんで頂きたいと思います。

「Luxurydays. Satellite」では、全般的にカジュアルな雰囲気で、時計以外の話題も織り交ぜながら、VINTAGE PATEK PHILIPPEについてコレクターの皆様と交流させて頂ければと考えております。

「Luxurydays.」は最小のコストで運営し、コレクターの皆様に少しでもリーズナブルにVINTAGE PIECEをお届けするため、店舗は設けておらずアポイントメントベースで時計をご覧いただけるよう運営させて頂きます。

快適にお時計をご覧頂ける場所の一つとして、東京青山に商談スペースを確保しております。
(ただし店舗ではございませんので、商品は常時ご用意しておりません。)

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19世紀初頭のAntique Desk and chairsがコレクターの皆様をお迎え致しますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

また、都内の雰囲気のよいカフェなども数カ所リストアップしてございますので、コレクターの皆様にとって利便性の良い場所をご相談させて頂ければ幸いです。

最後に、私の立てたタイトな公開スケジュールにあわせ尽力頂いた、ウェブデザイナー及びプログラマーの諸氏にはこの場を借りてお礼申し上げます。
ありがとうございました。
そして、今後ともより良いWebサービスを提供していけるようご協力をお願い致します。

また、サイト開設にあたりアドバイスを頂いた、諸先輩方やコレクターの友人にも感謝致します。
今後ともご指導ご鞭撻の程宜しくお願い致します。

  by pp5396 | 2011-01-20 19:09 | VINTAGE PATEK PHILIP | Trackback | Comments(8)

Connoisseur’s Meeting

"時計バカ一代"様が東京にいらっしゃったので、VINTAGE WATCH好事家OFFが開催された。

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気の置けないビストロで、食事をつまみながら時計の話に花が咲いた。

ディープな話題を数々聞かせて頂き、夜は更けていく・・・

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時計バカ一代様の博識ぶりに話は尽きなかったが、近々の再会を約束してお開きとなった。

PATEK PHILIPPEのVINTAGE AMERICAN BUCKLEのお話と合わせ、写真も撮らせて頂いたので近々記事にしてみたい。

  by pp5396 | 2011-01-20 17:55 | VINTAGE PATEK PHILIP | Trackback | Comments(2)

Books in PATEK PHILIPPE

VINTAGE PATEK PHILIPPEについての最も有名な書籍はMartin Huber 、Alan Banberyの両氏によるものだろうことは疑いようがない。

加えて近年には、様々な形でコレクションをまとめた本が刊行されている。

資料として活用するため、いくつかの書籍を入手したのでご紹介したい。

Patek Philippe in America: Marketing the World's Foremost Watchはアメリカのコレクターである、John Reardon氏がまとめた、いわゆる広告を中心とした資料である。

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掲載されたイラストや写真、当時のコピーなどから各モデルのディティールを見ることが出来る。

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Ref.2497が紹介された資料・・・

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Ref.2526も、ブレスレットタイプがいくつか紹介されている。
右ページ上が"G"タイプ、下の2つと、左ページは"D"タイプだと思われる。

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12pDiamondsをIndexに配した、Platinumケースモデルも紹介されていた。

おそらく当時のBookletだろうか、資料には「In this priceless heart of gold・・・ the lifebeat of the incomparable」とのコピーで、比較するもののない孤高のTimepieceであることを表現している。


The Patek Philippe in America Reference Guideは上記と同じJohn Reardon氏が編集したコレクション集の趣となっている。

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こちらでも様々なタイプのRef.2526が紹介されていた。

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"PATEK PHILIPPE STEEL WATCHES"は、PATEK PHILIPPEのSteel Modelだけを集めた書籍で、2,000部限定となっている。

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コルクを用いた豪華な装丁で、アウターケースはペルラージュを模したデザイン。

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見開きで紹介されている、Ref.565のユニークダイアルはまさにコレクターピース。

今後も資料となる書籍を積極的に収集していきたいと考えている。

  by pp5396 | 2011-01-18 18:34 | VINTAGE PATEK PHILIP | Trackback | Comments(12)

Engine 2 !

PATEK PHILIPPEは1938年に、それまでルクルト社にエボーシュを提供されていたセンターセコンドモデルについても自社製のムーブメントを発表する。

ヴィクトラン・ピゲとのコラボレーションによってcal.12-120を改良した、cal.12SCの登場である。

これは、4番車(スモールセコンドで秒針がついている歯車)を出車として、新たにブリッジと中継車を介してセンターセコンドまで動力を伝える、"インダイレクト式"と呼ばれるユニークな輪列構造をもったムーブメントであった。

1950年頃まで4,357個が製造され、Ref.96、570、565、1491などに搭載された。

次いで、1949年にはcal.27SCが発表になり、1970年までに12,879個が製造されている。

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このキャリバーは当初から4番車をセンターに配置し、センターセコンド専用のムーブメントとして開発されている。

Ref.565、570、1491、2555、2508などシンプルな3針時計に採用されたほか、永久カレンダーモジュールを搭載し、Ref.2438や2497のベースムーブメントにも使用された。

ダイレクト式の特徴として伝達効率化が格段に優れ、精度が安定していたことが長年製造された理由の一つだろう。

バランススプリングはブレゲスプリングとされ、マイクロレギュレーターもホイップ型だったcal.12SCと異なり、スワンネック型に変更されている。

cal.27SCは、cal.12SCにくらべ、ダイレクト式の輪列を構成するブリッジの高さが増した分、ムーブメントの厚みがでたことで、ケーシングに際してマッシブな印象のデザインとなることが多くなった。

同じリファレンスで、年代により上記2つのムーブメントを搭載するものもあり、比較してみると面白いのではないだろうか。

  by pp5396 | 2011-01-17 19:36 | VINTAGE PATEK PHILIP | Trackback | Comments(8)

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