PATEK PHILIPPE Ref.2526 Platinum
柔らかな曲線で構成されたケースを持ち、スクリュー式のケースバック構造となっている。
非常に凝った造形の"PP"をデザインされたCrownを持ち、限られた顧客にデリバリーされたモデルであることがわかる。
一般にアイボリーに焼成されたエナメルダイアルを持つことで知られているが、White Gold仕様とPlatinum仕様はコンベンショナルなSilverd Dialを持つことが多い。
もしエナメルダイアルのホワイトゴールドケースやプラチナケースであれば、極めて貴重なOld Picecということになる。
Silverdダイアルは通常、Platinumの場合で12ポイントのDiamond Indexが、White Goldのケースでは4PointのDiamond Indexが配置される。
12時、3時、9時の位置には長方形のBaguette Diamondがセットされた固体が多く見られる。
Platinum Caseの場合、その他の正時位置にはラウンドカットのDiamondとなるようだ。
今回入手した固体は、Silverd Dialに12ポイントのDiamondsがセットされていた。
バブル状のベゼルを持つボリューミーなケースは、涼やかなプラチナ色を放ち、50年以上前に製造されたとは思えないほどエッジのしっかりしたコンディションは、製造個数50個と類推される貴重さと相まって、極めて静謐な印象を与える。
また上品なSilverd Dialはエナメル塗装のしっかり残ったパーフェクトコンシションでもあり、ノーブルさを際立たせている。
今回マリーン(深いネイビー)色のクロコダイルストラップを新調し、バックルもクラシックタイプの純正品を取り付けた。
カミーユ・フォルネ製のストラップは竹斑のしっかりした上質なもので、ステッチはサドルステッチという手縫いの技法で縫製されている。
バックルはアメリカ、ニューヨークのTHE HENRI STERN WATCH AGENCY,INCより入手したbrand-new...
これ程小さいパーツであるにもかかわらずPlatinumの品位を表す、PT950とホールマークが美しく刻印されていることに驚かされる。
プラチナ素材のバックルは、Buckle本体と、つく棒はPlatinum製だが、バネ棒はWhite Gold製となっているという。
おそらくPlatinumでは加工が困難なことからそのような仕様になっていると推察される。
これはストラップの取り付けに用いられるバネ棒についても同様のようだ。
風貌のコンディションも極めて良好で、美しいダイアルを余すことなく眺めることが出来る。
極めてコンディションのよい、当時の純正BOXが付属し、トータルクォリティーの素晴らしさを物語っている。
これまでオークションなどの市場に登場したPlatinum CaseのRef.2526は20から30個と言われているが、実物を手にとって見ることは極めて難しいと言える。
その中にあって、この個体はコンディションも良好で、極めてコレクタブルな個体と言えるのではないだろうか。
by pp5396 | 2011-01-01 22:04 | VINTAGE PATEK PHILIP | Trackback | Comments(2)
こちらこそ、機会がありましたら拝見させて頂きたいと存じます。
プラチナには独特の温度・・・ヒンヤリとした感触があるような気がします。
特にVintage PicecのPlatinumには何か引き込まれるものを感じます。
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