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パテックが自社製の腕時計ムーブメントCal.12-120を使用し始めたのは1935年から1953年だといわれています。
その後はCal.12-400が1950年から1961年まで使用されています。
このムーブメントは、耐震装置なども現代の水準と変わりなく、薄型に対応するべく、プレートが大きく面取りされていたりと、完成度の高いモデルです。
さらに1960年になるとこのCal.27-400AMが開発されます。AMはアンチマグネティックの略といわれ、時代が電子機器全盛に向かう趨勢のなかで要望されたものだったのかもしれません。
24年間も製造された割には、製造数は5,300個あまりと比較的少なく、クォーツの時代に掛かっていることは無関係ではないでしょう。
しかしこのムーブメントは、それまでのcal.12-400をブラッシュアップし、振動数を18,000から19,800に引き上げたほか、PATEKPHILIPPEのアイコンとなっている特許技術"ジャイロマックスバランス"を搭載しています。
このテンプは構造上それまでのムーブメントに比して大径化することが可能で、高振動化と相まってより精度を高めることが可能でした。
AMの名の通り、テンプ、ヒゲゼンマイを非鉄素材で構成することで耐磁性を高めています。
従って、ある意味12形(27形)ムーブメントの究極の進化形と言えるのではないでしょうか。
by pp5396 | 2011-10-17 07:10 | VINTAGEPATEKPHILIPPE | Trackback | Comments(0)