Cal.12-600ATの初期モデル
ご存じのように12-600ATはPATEK社が初めて製造した自動巻ムーブメントです。
美しいデザインのヘビーローターを備え、効率の良い巻き上げ機構と相まって傑作ムーブメントとして知られています。
ムーブメントの心臓部である調速機もジャイロマックス機構が採用され、極めて繊細な歩度調整を可能にしています。
しかし、このムーブメントは最初の数百個には従来のチラネジ式のテンプが搭載されていました。
あるオークションハウスのスペシャリストによれば100個から200個といわれておりましたが、後のリペア時に交換された(ジャイロマックステンプに)個体も見られるため、真偽ははっきりしていませんでした。
今回入手した資料には当初チラネジ式のテンプを搭載したムーブメントは300個だったと記載されています。
具体的にはNo.760,000から760,299までがチラネジ式だと記載されています。
現実には後年リペアとしてフリースプラング化された個体もあると思われますので、あくまでデーターとして興味深いというお話しです。
by pp5396 | 2013-08-29 06:13 | VINTAGE PATEK PHILIP | Trackback | Comments(0)