A story of purchasing the DB5 from Newport Pagnell Vol.5

ファクトリーの前で撮影されたレストア作業完成後の車両
まず、レストア車両の候補として認められるためには、各部を分解した上で、目視などの検査を受けます。
その後、車両全体を3Dスキャンし、ボディーの左右対称性や歪みなどがチェックされます。

これは3Dスキャンされた結果、ボディーの各部位の数値が明らかになったチャートです。

結果的にこの車両はオリジナリティに問題は無かったようで、この後レストア作業に進むことになります。
アストン側は、ボディの錆や腐りはあまり問題ではなく、正式な手順によらないパネルの切り貼りや、オリジナルと異なる素材・製法が用いられるなどメーカー以外の手が入っている場合に問題が起きやすいといっていました。
やはり多くの車両で手間や費用を惜しんで、ボディワークを端折り、場合によってはパテやパネルでのカバーなどで誤魔化していることが見受けられるとのことです。

正確なディメンションを確認するために、治具の上に据え付けられボディーワークが始まります。
シャシーのベース部分はスティール製であり、錆の影響が大きい部位ですから徹底的にレストアされます。
ボディーワークの後は、スティールのシャシーとアルミ製のパネルの間で起こる電食を防ぐために、スーパーレッジェーラ工法のパイプフレームなどに高品質のパウダーコートが施されます。


トップコートは数回に分けて塗装と研磨を繰り返して仕上げられていきます。
次回は、ギアボックスやサスペンション周りなど、普段はなかなか見られない部位について、新車同様か新車以上のクオリティで仕上げられたディティールを画像と共にご紹介します。
Vol.4の記事はこちら
Vol.6の記事はこちら
by pp5396 | 2018-05-21 04:17 | Aston Martin | Trackback | Comments(0)