A story of purchasing the DB5 from Newport Pagnell Vol.10

さて、今回でDB5の購入記もいったん最終回となります。
また機会があれば、様々なエピソードをご紹介したいと思っています。

最終回は、どのように遠く日本から離れた、ニューポート・パグネルからこの素晴らしいDB5がやって来て、お客様の元へお届けしたかをご紹介しましょう。
アストン・マーティン・ワークスのN氏はデリバリーに先立って、DB5に素晴らしいコーティングを施してくれました。
ちなみに通常Coatingでも通じますが、イギリスではDetailingといいます。
セラミック・コーティングという比較的新しい技術が採用されていました。

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No discussion、言葉はありません。


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塗装面、メッキパーツも同様に美しい仕上がりです。

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同様に下回りもすべて作業されています。

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足回りも同様の処理がなされています。

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室内のメーターパネル、シートなどの皮革面にも処理が可能なタイプです。

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ワイヤータイプのホイールも極めて美しい仕上がりです。

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5月のはじめ、あいにくの天候の中DB5はNew Portpagnellを旅立ちました。スペシャルなトランスポーターを使用し、付添人が空港まで見守ってくれます。


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ロンドン・ヒースロー空港到着後、専用のパレットに車両を固定していきます。


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車両の空輸を手がける専門の会社が作業を行うため、車両の特性に応じて確実な方法でパレットにタイヤを固定していきます。

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タイベルトのかけ方や、プーラーのテンションのかけ具合などやはり専門業者のノウハウは侮れません。

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最後に特注のカバーを掛けられ、下部をビニルラップで保護します。

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車両はルクセンブルグで、トランスファーするため別の航空機に積み替えられます。専用のリフト車で運ばれてきた車両の様子です。

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このように、機首が開き車両が内部に積み込まれていきます。姿からすると貨物用のボーイング747の様です。
この便は原則、週1回程度日本へやってくるようで、運行はGargolux、提携は日本貨物航空で、日本国内のハンドリングはNCAが担当してくれました。

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車両は無事成田空港に到着し、荷受けに行ってきました。物が大きいためか、なかなか保税地区まで届かず、空港で2時間ほど待機し、その後税関へ赴き、輸入申告と消費税の納税を済ませました。
この辺りは時計の業務と同様ですが、車両ならではの複雑な手続きもあります。
幸い事前に調査してあったため、手続きについてはスムーズに完了しました。
しかし、手続きが完了したのは夜の10時を回っていました。
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しっかり荷造りされたアストン・マーティン DB5は、全く問題なく約9,000kmをフライトしてきました。


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翌日改めて成田空港へ行き、フォークリフトで車両をパレット車から下ろしてもらい、荷ほどきを行います。


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その後予め手配してあった、カーゴタイプの積載車へ車両を積み込み、登録のために整備工場へ向かいます。

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クラシックカーのため、シャーシにフックをかける場所は無く、あったとしてもフレームの強度上固定は避けたいところです。この積載車はタイヤを直接荷台に固定できる特殊構造となっており、ここでも専門業者のノウハウに助けられました。

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積載完了し、整備工場へ出発です。

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空港から一時間半ほどで、整備工場へ到着、荷下ろしをします。

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フロントのフレーム下部に車台番号となる、シャーシーナンバーが刻印されています。
しかしこのとき、分厚いアンダーコートに完全に隠れた状態でした。
さすがに専門工場のスタッフ方はすぐに、打刻位置を特定してアンダーコートを最小限はがしていきます。(セキュリティ上画像では番号を隠しています)

私も現地イギリスのN氏に改めて打刻位置を確認したところ、やはりこの位置で間違いないとの回答を得たため安心して作業を見守りました。
その後、無事シャーシーナンバーを確認でき、謄写を行い、登録のため予備検査へ進むことができました。

リサイクル券の発行に多少時間を要しましたが、その他の大きな改修は不要で、さすがにメーカーであるAston Martin Worksの底力を感じました。
その後日本のナンバーを固定するナンバーステーをSUSで製作してもらい、予備検査取得済みの状態でお客様のご自宅まで回送の手はずとなりました。

こういったクラシックカーや少量生産車は、通常ナンバー取得のため陸運支局などに、車両を持ち込まないとなりません。
しかし、お届けのために特殊な回送車を手配していることもあり、回送途中の立ち寄りは避けたいところでした。

そこで今回あまり知られていない手段として、現地の行政書士の先生に出張封印という作業を依頼しました。
これは、予め登録用の書類を郵送すると、職権でナンバーを申請してプレートを持参の上、車両に取付封印してくれる仕組みです。
ナンバー取付時にシャーシーナンバーの確認など、一定の作業は発生します。

さて、いよいよ納車の日がやってきました。

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今回も専用のカーゴタイプの回送車で運ばれてきたDB5は、ゆっくりとトレーに載ったまま現れました。

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トレーにはやはり、すべてのタイヤで固定されています。

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パレットは完全に地面にフラットに降りてくるタイプのため、安全に荷下ろしが出来ます。

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お客様のガレージにしっかりと納まったDB5、美しい佇まいです。
時系列的には前後しますが、この後に行政書士の先生がいらして、ナンバーを取り付けていかれました。
これでいつでも走り出せる状態となりました。

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さよならDB5、また会う日まで。
自分自身の車ではもちろん無く、管理上も手元にあったわけでも無かったDB5ですが、ガレージのシャッターが閉まったとき、少しだけ感傷的な気持ちになりました。
オーナー様、今回もいろいろと勉強させて頂きました。
辛抱強くお待ち頂き、心より感謝申し上げます。
素晴らしいドライブをお楽しみくださいませ。

Vol.9の記事はこちら

  by pp5396 | 2018-06-07 04:17 | Aston Martin | Trackback | Comments(2)

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Commented at 2018-06-07 09:54
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by pp5396 at 2018-06-08 04:32
鍵コメ様、
ご感想ありがとうございます。
機会があればエピローグ的な記事も書いてみたいと思っています(^^)

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