A story of purchasing the DB5 from Newport Pagnell Vol.9

今日はDB5のエンジンについてお話ししましょう。
エンジンは当時のエンジンブロックやヘッドを使用しつつ、内部のピストン及びシリンダースリーブ、バルブなどはすべて新しい部品を用いてオーバーホールされています。

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この画像は見やすくするために回転させてありますが、ピストンとコンロッドを組み込んだ後、シリンダーブロックの下部から撮影したものです。
この部分にオイルパンが組み付けられることになります。
ブロックの面を見ると平滑に仕上げられ、シール性能を最大限発揮できるように準備されています。

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こちらはピストンを組み付けた後、シリンダーヘッド側から撮影した画像ですが、同様に見やすいように回転させてあります。
完璧な平面が出され、この後ガスケットを挟みシリンダーヘッドがヘッドボルトで締結されることになります。

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こちらは専用の平面研削盤で、ヘッドの面研を行っているところです。
このシリンダーヘッドの下部面は、エンジンの各気筒の爆発を受ける重要な部位になります。
僅かにバルブホールが見えますが、シリンダーブロックとヘッド下部の間にガスケットを確実に取り付けるため、また圧縮比を適正に確保するために精度が要求される作業です。

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エンジンはすべてのパーツが全分解の状態から組み立てられ、ベンチテストを経てエンジンベイに設置されます。エンジンフードを開けると非常に美しい仕上がりで、Vintage PATEK PHHILIPPEの仕上がりに通じるものを感じます。

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エンジンの点火タイミングをコントロールするディストリビューターは旧来のカムシャフトから回転をとるシステムですが、さすがに進角はガバナーやダイアフラムではなく、インテークマニホールドの負圧をセンシングした、いわゆるセミトラの構造になっています。
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冷却性能は出力向上やハイスペックなクーラー設置に伴い、同様に大きく向上しておりファンシュラウドも美しい仕上げとなっています。
ホース類も現代的な高性能シリコン製品を採用し、耐久性も十分です。

さていよいよ、次回のDB5の購入記は最終回、デリバリーに関する記事になる予定です。

Vol.8の記事はこちら
Vol.10最終回の記事はこちら

  # by pp5396 | 2018-06-05 04:17 | Aston Martin | Trackback | Comments(0)

Just arrived some new stocks

香港出張から帰国して、そのまま自宅には戻らず国内出張と、ややハードなスケジュールでした。
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右から、
ref.1578R 1950年代中盤
ref.3429J 1960年代前半
ref.3558G 1960年代こうは
出張終了後に事務所へ立寄ると、いくつかの時計のオーバーホールが完了しており、ちょうどジュネーブからアーカイブスも到着していました。

香港で入手した時計も、まもなく到着する見込みです。

  # by pp5396 | 2018-06-04 22:54 | VINTAGE PATEK PHILIP | Trackback | Comments(0)

A story of purchasing the DB5 from Newport Pagnell Vol.8

今日はDB5の内装のレストア工程について少しご紹介します。
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ドライバーズシートのレストア前の状況
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ドライバーズシートのレストア後の状況

これらの画像を見比べると、オリジナルに忠実にレストアが行われていることが分かります。
ナチュラルなレザーの光沢具合や、シートの張りの再現は経験のいる作業かと思われます。
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ファクトリーで縫製されているシートのレーザパーツ

ファクトリーで聞いた担当者からの話では、こうしたシートの襞の数も忠実に再現しており、内部の充填物の材料にも気を配っているとのことでした。
安価で扱いやすいウレタン系などを安易に用いると、当初は良い状態でも経年劣化によって粉体化してしまい、つぶれたままの状態になってしまうとのことです。
アストンでは極力天然素材などを用い、長い間には経年劣化はあるにしても非常に緩やかで自然な形で変化する素材を採用しているとのことでした。
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リアシートもパンッと張りがあり、しかし触れてみると決して固すぎない絶妙なシートの張り具合となっています。
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シート部分のレストア前の画像

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シートのレストア後の画像


リートはフレームごと外され、分解・清掃、パーツ交換の上でレザーが張り替えられています。
この年代はシートバックのロックがついておらず、リクライニングの調整はダイアルで無段階に行えますが、手で押すだけで、シートバックは前に倒れる仕様です。

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ナビシート側のレストア後の画像


やはり美しい仕上がりにうっとりします。この時代の車としてはシートは大ぶりで、ボディサイズからいってもGTとして使われる車であったということでしょう。
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ステアリングも当然レストアされており、その感触はほぼ新車のコンディションです。
こういった細目のステアリングにはドライビンググローブが似合います。
また実際にグローブをした方が運転もしやすいです。
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室内のマット類はすべて新品で製作し直しています。
ドライバビリティに大きく影響するペダルのゴム類も新品に交換されています。

さて、このDB5の記事も佳境に入ってきました。
あとはエンジン関係と、デリバリーの様子をお伝えするため残り2回程で一旦区切りを付けたいと考えています。
時計屋のブログですが、ヴィンテージ・アストン・マーティンの物語、今しばらくお付き合い頂ければ幸いです。

Vol.7の記事はこちら
Vol.9の記事はこちら

  # by pp5396 | 2018-05-30 11:55 | Aston Martin | Trackback | Comments(0)

Had good meal with my friends

昨日は一日中オークション・プレビューをまわりやや疲れ気味でした。
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街にはダブルデッカーが行き交います。
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3939Pフルセットはお買い得なタイミングかもしれません。
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現在世界中で、大人気のAmagnetic 3417も出品されています。
かなりの高額で落札されると予想します。
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1578RGはなかなか良いコンディションですが、高くなりそうですね。

ディナーは気の置けない、友人・先輩の業界関係者とChina Tangへ、こちらもSir David Tangの関係する正統派レストランです。
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豚肉の皮をパリパリに焼いた前菜に…
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大振りの海老…
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1時間ほど待ちましたが、北京ダックもオーダーし、皆で頂きました。

  # by pp5396 | 2018-05-28 19:53 | Restaurants & Foods | Trackback | Comments(0)

We had quite nice dinner at Cipriani again

昨日から香港に入りました。
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雲はあるもののなかなかの好天です。
しかし、かなり暑く湿度も高いため、建物内との気温差に慣れません。
暑いからといってTシャツ一枚で外出してしまうと、屋内で風邪をひいてしまいます。
Over coolingがおもてなしの文化ですし、基本全館空調ですから、部分的に設定温度を上げてもらうことは難しいです。

夕食は、久しぶりにCipriani Hong Kongへ行きました。
香港でイタリアン⁈と言われてしまいますが…(・Д・)

David TangがGiuseppe Ciprianiとの深い関係から開いたこのレストランは、香港のセレブリティが集まるメンバーシップ制のChina Clubの一角で香港カルチャー特に、金融界と深い結びつきがあります。
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デザートのクラシック・パンナコッタだけが画像にありました…

招待してくれたイタリア人は、この店はほぼ完璧にイタリアを再現している、とネイティブでなければわからない感覚で、料理や店内の設えを説明してくれました。

私達日本人が、海外で完璧な懐石料理に出会うことがきわめて困難であるという事を考えても、ここが素晴らしいレストランだと理解できます。
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夕食には二本の時計を連れて行きました。
左:ref.570 steel made in 1940’s
右:ref.2526 yellow gold made in 1950’s

  # by pp5396 | 2018-05-27 13:59 | Travels | Trackback | Comments(0)

Will catch a flight to Hong Kong

今日から香港へ出張になります。
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羽田は薄曇りです。
現地はかなり暑いらしいですね。
It’s super duper HOT this week(・Д・)
と現地の友人からレポートがありました…

良い収穫があると期待して日本を発ちます。

  # by pp5396 | 2018-05-26 09:49 | Travels | Trackback | Comments(0)

A story of purchasing the DB5 from Newport Pagnell Vol.7

私がNewport Pagnellのファクトリーを訪れた日も、規則正しいハンマーを打ち下ろす音がショールームにも絶えず聞こえていました。
今回のDB5がレストアされた記録の画像とともにその工程を振り返ってみましょう。
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経験に裏打ちされた確かな職人技と、正確なデータに基づいた数値管理により一枚のアルミ板から複雑な曲線を持ったボディパネルが造り出されていきます。

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各パネルは、決められた接続代を設定されており、最終的に基準となるモールドにあてがわれて形状を確認後、溶接し一体化したボディとなります。

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当時から使われていたというボディー用のモールド、年季が入っています。

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フロントセクションが概ね完成したところです。


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各付属パーツを仮付けし、取り合いを確認していきます。
この後、何度も修正、仮付けを繰り返し精度を上げていくことになります。
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リアセクションもほぼ完成し、まさにDB5のテールらしくなりました。一番上の画像が左側のテールを含んだパネルだということがおわかりでしょうか。


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今回フロアパネルも一新されており、こちらはドライバーズシートからリア方向を振り返った位置関係の画像になります。

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こちらのフロアパネルの画像はリアのセンターから前方を撮影した画像です。
ドライバーズシート後方は、作業性のためかメンテナンスを考慮してか、開放構造になっています。
こういった画像もレストア時以外は、新車当時でなければまず見ることは出来ませんし、その時代はカメラの性能がそれほど良くありませんから、かなり貴重な画像になりますね。

Vol.6の記事はこちら
Vol.8の記事はこちら

  # by pp5396 | 2018-05-25 17:38 | Aston Martin | Trackback | Comments(2)

A story of purchasing the DB5 from Newport Pagnell Vol.6

今日はアストン・マーティン・ワークスによる、新車以上というレストアの様子を、前回記事のボディワーク編につづいてご紹介します。
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フロントサスペンションはすべて新品パーツか、オーバーホール済みのパーツで構成されています。
ダンパーは当時よりも性能のよい、現代の交通事情にあったスペックが与えられています。

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リアサスペンションも同様に完全にレストアされていますが、アクスルの支持方法など、オリジナルに忠実な構造です。

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ホイールもスポークの一本一本までリメッキ・レストアされています。

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下回りもシャーシ防錆のため、厚くアンダーコートが施されていますが、新車当時はこれほどの保護はされていなかったのではないでしょうか。

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エグゾーストパイプはすべてステンレス・スティール製となっており、耐久性も抜群です。
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当時ZF製といわれた5速ギアボックスもすべて分解され、ケーシングはもとより仕上げを完璧に行い、内部ギアもリフィニッシュされています。

次回はレストア作業の様子を、画像をまじえてご紹介したいと考えています。

Vol.5の記事はこちら
Vol.7の記事はこちら

  # by pp5396 | 2018-05-23 04:17 | Aston Martin | Trackback | Comments(0)

Just was arrived a nicer Aquanaut 5065/1A full set

久しぶりにコンディションの良い、初代アクアノート・ジャンボref.5065/1Aが入荷しました。
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ベゼルのオリジナルラインを残した個体は、希少です。
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オリジナルギャランティー、Box、未使用のトロピカルストラップ、バックル付属です。
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ブレスレットは非常に手の込んだ造りです。
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このブレスレット裏面のサーフェスは微妙にカーブしており、研磨によって表情が失われやすい部分です。

  # by pp5396 | 2018-05-22 05:43 | PATEK PHILIPPE | Trackback | Comments(0)

A story of purchasing the DB5 from Newport Pagnell Vol.5

今回から、記事数回にわたってAston Martin Worksによってレストア・レコードとして撮影された素晴らしい画像の一部をご紹介します。
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ファクトリーの前で撮影されたレストア作業完成後の車両

まず、レストア車両の候補として認められるためには、各部を分解した上で、目視などの検査を受けます。
その後、車両全体を3Dスキャンし、ボディーの左右対称性や歪みなどがチェックされます。

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これは3Dスキャンされた結果、ボディーの各部位の数値が明らかになったチャートです。
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結果的にこの車両はオリジナリティに問題は無かったようで、この後レストア作業に進むことになります。
アストン側は、ボディの錆や腐りはあまり問題ではなく、正式な手順によらないパネルの切り貼りや、オリジナルと異なる素材・製法が用いられるなどメーカー以外の手が入っている場合に問題が起きやすいといっていました。

やはり多くの車両で手間や費用を惜しんで、ボディワークを端折り、場合によってはパテやパネルでのカバーなどで誤魔化していることが見受けられるとのことです。
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実際の車両のボディチェック、治具の上で正確に測定されています。

正確なディメンションを確認するために、治具の上に据え付けられボディーワークが始まります。
シャシーのベース部分はスティール製であり、錆の影響が大きい部位ですから徹底的にレストアされます。

ボディーワークの後は、スティールのシャシーとアルミ製のパネルの間で起こる電食を防ぐために、スーパーレッジェーラ工法のパイプフレームなどに高品質のパウダーコートが施されます。
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塗装は完全循環式の専用ブースで、下塗り、中塗りを経て仕上げへと進みます。

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トップコートは数回に分けて塗装と研磨を繰り返して仕上げられていきます。

次回は、ギアボックスやサスペンション周りなど、普段はなかなか見られない部位について、新車同様か新車以上のクオリティで仕上げられたディティールを画像と共にご紹介します。

Vol.4の記事はこちら
Vol.6の記事はこちら


  # by pp5396 | 2018-05-21 04:17 | Aston Martin | Trackback | Comments(0)

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